design
Air Force Oneを見送りながら、ふと考えました。この上品かつ美しい機体をデザインしたのは誰なのだろうかと・・・検索すると答えはすぐに見つかりました。インダストリアルデザイナーのレイモンド・ローウィ(フランス・1893~1986)という人物だそうです。氏はラッキーストライクやピースのようなタバコのパッケージや、コカ・コーラのディスペンサーなど、わたしたちに馴染みの深いデザインも手掛けた、いわば、インダストリアルデザイン界の巨匠的存在なのだそうです。*1
白とブルーを基調にアクセントのゴールドをあしらい、機首下部とエンジンカウルは、まるで中国の青磁のような趣深い色味をしています。アメリカ合衆国に王室はないのですけれど、どこか王家の気品を彷彿とさせる。そんな風に私は感じました。
残念なことに現職の大統領は、このデザインがお気に召さないのだそうで、大統領専用機の機材更新に伴い、この美しいデザインも廃版になってしまう可能性があるそうです。そう考えると大統領専用機を含め4機もの政府専用機を撮れたことはとても幸運なことだと思います。これもG20のお陰ですね。
*1:正確には初代の大統領専用機のデザインを手がけたということだそうです。現行機はそのデザインを踏襲しています。