Discovery of a new star
「新しいご馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のモノである。」という言葉は、作家の開高健さんが作中で引用されたフランスのさる高名な美食家の言葉です。一方で７年にわたってK.F.I.A*1（カワセミ国際空港）で撮り続ける私にとっての「新しい天体以上」とは未知の撮影アングルに他なりません。とは言え、いい加減、撮りつくした感もあり、もう新しいアングルなど望めないだろうなと高をくくっていました。ところがその「新しい天体以上」が先日ついに発見されたのです。
その写真を一目見るなり「しまった！このアングルがあったのか・・・」と声がもれました。ご存知の方ならすぐに分かる定番の撮影スポット（写真に写っている土手）から、さらに数百メートル退いた川の対岸からの撮影です。もちろんわたしが知らないだけで、他にも撮影されている方はいらっしゃるのかもしれません。ですので、わたしの知る限りで「初見のアングル」ということになりますが、さっそく第一発見者へお断りして撮影してまいりました。
後ろへ退いた分だけ望遠圧縮効果が強くなり、大きく引き寄せられた背景のビル群と航空機の構図がとても目新しく感じられます。前景の土手を横切る人がいると、これまた良い感じで、いやいや、この新しい撮影スポットが病みつきになりそうです。つぎは夕刻ではなく明け方に出かけてみようと思います。
